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『アンブレラ・アカデミー』シーズン2のあらすじと感想|シーズン3の配信はいつ?

『アンブレラ・アカデミー』シーズン2のあらすじと感想

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『Netflixの個人的オリジナルドラマトップ3』の記事で紹介した、『アンブレラ・アカデミー』のシーズン2が2020年7月31日に配信されました。

一年以上待ちに待ったシーズン2を早速全話見終えたので、今回は、シーズン2の大まかなあらすじと私個人の感想について色々書きたいと思います。

当たり前ですが、シーズン1・2どちらの内容もネタバレしまくりなので、まだ観ていない方は先にシーズン2まで視聴しておくことを強くおすすめします。

シーズン2のあらすじ

シーズン1は、世界の滅亡を防ぐことに失敗したハーグリーブズ兄弟が、最後に皆で過去にタイムスリップしてやり直そうとするところで終わります。

そしてシーズン2では、兄弟みんなが60年代のバラバラの時間軸にタイムスリップしてしまったところから話が始まります。
けれど、兄弟がタイムスリップした事で、世界の滅亡も一緒に60年代に連れてきてしまったようで、最後に60年代に到着した5号(ファイブ)はソ連アメリカに核爆弾を放ったことで世界が破滅する瞬間を目撃してしまいます。
世界の滅亡の数日前に戻り、5号はバラバラになった兄弟を見つけ出して再び世界の滅亡を防ごうとするが…。

というのがシーズン2の大まかなあらすじです。

シーズン2の感想

シーズン全体としての感想

まず、結論からいうとシーズン2もめちゃくちゃ面白かった!!!…のですが、私個人的にはシーズン1の方が好きだったかな、と思いました。
シーズン1は6話からどんどん面白くなっていったというのは前述した『Netflixオリジナルドラマの個人的ベスト3』の記事でも書いたと思うのですが、シーズン2は8話くらいからようやくどんどん面白くなっていった感じで、ギアが掛かるまで結構時間がかかってた印象。

また、今回は家族みんなが一緒のシーンが少なすぎた(最初の方は皆バラバラだったから仕方ないところもあるけど)かなー、と感じたというか…。
家族同士の関係より、ヴァーニャとシシー、ディエゴとライラ、アリソンとレイ、クラウスとカルトの関係に時間をかけすぎてた気がします。そもそも、5話まで家族みんなが集結しなかったのも最初の数話が少し退屈だった原因の一つなんじゃないかなと個人的には思います。
それでも、10話目でヴァーニャと一緒に家族皆でハーランの元へ向かったところは、シーズン1からの家族の成長を感じれてすごい良かった。

あとは、ドラマ全体の雰囲気もシーズン1の方がユニークなスタイリッシュさがあって好きでした。シーズン2はシーズン2で60年代らしい雰囲気が素敵ではあるんですけど、このドラマにはシーズン1のスタイリッシュさの方が合ってる感じがします。

ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、シーズン2の良いところもいっぱいあったので、シーズン2の良かったところ・良くなかったところを次の項目で細かく書いていきたいと思います。

シーズン2の良かったところ

ルーサーのキャラクター
シーズン1では、実はルーサーのことあまり好きになれなかったんですよね。
ルーサーがヴァーニャを閉じ込めたせいで最終的に世界が破滅した訳だし、ヴァーニャやクラウスに対する扱いが酷くて、特にシーズン1の後半では本当にルーサーにイライラしながら観てました。

でも、今回のシーズン2では自分の過ちを認めてヴァーニャにも謝って、父の言いつけに縛られる人生から一歩踏み出す事もできて、かなりルーサーの成長が感じられてよかったです。

ディエゴのキャラクター
今回のシーズンでは結構大活躍してましたね。
シーズン1からその兆候があった彼の英雄症候群(ヒーローコンプレックス)についてだったり、父との確執だったり、彼のキャラクターについてシーズン1よりも掘り下げられていて、ディエゴというキャラクターをより深く知ることが出来たなと思います。

アリソンのストーリー
「Black Lives Matter」の運動が世界中で広がっている今だからこそぴったりなストーリーで、個人的にはシーズン2の7人兄弟の中で一番良いストーリーだったなと思います。
60年代の黒人差別がどれほど酷いものだったのかという事を改めて感じるのと同時に、それから60年近く経った現在でもまだ差別が続いている今の情勢を見ていると、とても考えさせられるものがあります。

アリソンとレイの夫婦の関係もすごい良かったです。
普通自分の妻が未来から来て超能力が使えるなんて言ったら逃げ出してもおかしくないのに、それでも真実を伝えてくれた妻の側に居続けた彼の愛情深さが素敵でした。

5号(ファイブ)
やっぱりこのドラマは5号(ファイブ)ありきだな、と今回のシーズンを観て改めて感じました。
とにかくキャラクターとして魅力的で、シーズン2では更に彼のキャラクターに磨きがかかってたと思います。

子供の5号とおじさんの5号が対面するシーンが面白すぎて、個人的にシーズン2で一番好きなシーンです。

シーズン2の良くなかったところ

クラウスのストーリー
私の一番お気に入りのキャラクターがクラウスなこともあって、今回のシーズンの彼の扱いは色々納得いかないところが多かったです。

「冗談ばかり言っているヤク中」というのは彼の表面的な性格にすぎず、実はその裏に自分の能力に対する恐怖やトラウマを抱えているという複雑なキャラクターが彼の最大の魅力なのに、今回のシーズンでは全然その描写がなくて非常に残念でした。

カルトの話に時間を割くくらいなら、もっと彼の霊に対する恐怖・トラウマやベトナム戦争でのトラウマだったり、そのトラウマから来る麻薬・アルコール中毒についての問題だったりに時間を割いて欲しかったです。

また、今回クラウスの能力が全然活躍するシーンがなかったのも残念でした。
せっかくオープニングで沢山の霊を呼び出して戦うシーンがあったのに、実際には最後ライラと兄弟が戦うシーンでは一人だけ全然活躍する場面がなくて、シーズン1の最後大活躍するのと比べるとどうしても物足りなさを感じてしまいました。

クラウスとデイブの話は良かったのですが、あれで今回もクラウスはデイブを救うことが出来なくて、シーズン3でデイブが登場することもないんだとしたら、すごい悲しい終わり方だなあと思います。

ヴァーニャのストーリー
ヴァーニャのストーリー自体はそこまで悪くなかったんですが、ヴァーニャの話に一番時間をかけてる割に面白味に欠けるので、少し退屈に感じてしまいました。

そもそも記憶喪失になった設定自体が間違いだったんじゃないのかなあ、と思います。
ヴァーニャというキャラクターは、今までずっと自分だけが仲間外れにされてきたという疎外感をずっと抱えて生きてきたという背景があって、それが原因で世界の破滅を招いてしまうというストーリーがあってこそなのに、それを全て覚えていないから自分が世界の破滅を招いてしまったことに対する葛藤を描くことも出来ないし、記憶がない状態ではキャラクターとして何の背景もなくまっさらな状態ですごい面白味に欠けていたなと今回のシーズンを観て思いました。

特に5号やクラウスといった個性的な面々が揃ってるからこそ、より"記憶喪失のヴァーニャ"のキャラクターとしての面白味のなさを感じてしまいました。

ライラ
ハンドラーの義理の娘で、ハーグリーブズ兄弟と同じ超能力持ちという設定はひねりがあって面白かったのですが、それ以外はキャラクターとしてあまり魅力を感じなかったです。
その割に結構出番が多い。
あの終わり方だと多分シーズン3にも出てくるのでしょうが、もう少し出番が減ると良いなと思ってしまいました。

スウェーデンの3兄弟
シーズン2でのヘイゼルとチャチャの役割を担うのがこの3兄弟なのですが、ヘイゼルとチャチャに比べるとやっぱりキャラクターが弱くて物足りなかったです。
ヘイゼルとチャチャは暗殺のプロながらも組織の予算カットに文句をつけたり、仕事だけをこなす自分の人生について疑問を感じたりと、敵役だけどすごい魅力的だっただけに、今回の3兄弟はどうしても二人と比べるとほとんど喋ることもないこともあって魅力に欠けてしまいます。
ただ、暗殺のプロで心も無さそうな3人組が、自分の兄弟の死に涙する姿を見せたりと人間味を見せる場面があったのはすごい良かったです。

シーズン3の配信はいつ?

今のところ、公式でシーズン3の製作は発表されていません。
でも、シーズン2の終わり方から考えて間違いなくシーズン3の予定はあると思います。

2020年11月11日、公式にシーズン3の製作が発表されました。配信日が決まり次第、またこちらのページでお伝えしたいと思います。

次のシーズンではアンブレラ・アカデミーVSスパロー・アカデミーになるのかなと考えると今からワクワクしますが、コロナの影響を考えるとシーズン3の配信はまた1年以上先になりそうで残念。