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「タイニー・プリティ・シングス」あらすじと評価・感想|シーズン2の配信はいつ?

「タイニー・プリティ・シングス」あらすじ・評価・感想

タイニープリティシングス予告編

12月14日に配信が開始されたNetflixオリジナルドラマ「タイニー・プリティ・シングス」を全話視聴したので、その主なあらすじと個人的な感想・評価について色々書いていきたいと思います。

あらすじ

バレエの名門校にて、女子生徒が建物の4階から突き落とされるという事件が発生。被害者の後釜として入学を許可されたネヴェーアだったが、彼女を待ち受けていたのは、エリート達が集う名門校ならではの過酷な日々だった…。

原作はティーン向けの小説のようです。

評価

有名なレビューサイトにおける評価は以下の通りです。(2020年12月現在。)
  • IMDb
  • 5.6/10 (10点満点中5.6点)
  • Rotten Tomatoes
  • AVE TOMATOMETER:45%
    (批評家の平均評価100点満点中45点)
    AVE AUDIENCE:63%
    (視聴者の平均評価100点満点中63点)
どうやらどちらのサイトも中々低めの評価のようです…。
特に、IMDbではドラマが5点台をとることはかなり珍しいので、かなりの低評価といっていいでしょう。

そして、私個人の評価はというと…
★5.5/10!
ドラマ全体としてそれなりに楽しめたけど突っ込みどころが多すぎたため、この評価となりました。
同じような内容のドラマなら、以前Netflixの個人的おすすめオリジナルドラマトップ3で紹介した「エリート」の方がおすすめです。(まあそんなエリートもシーズン3は微妙なんですが)

以下、ネタバレしまくりの感想なので未視聴の方は注意してください。今回はかなり辛口めの感想となっておりますが、あくまで個人的な感想にすぎないので一意見として受け取ってください。

感想

ドラマ全体としての感想

全体的に色々といいアイディアが詰まっているのに、それをうまく形にすることが出来てなかった印象でした。
例えばメインの女の子3人を例に見ていくと、
主人公ネヴェーアは、DV彼氏から子供を庇うために誤って彼氏を殺害してしまった母親を持つという複雑な環境で育った女の子。
ネヴェーアのルームメイト・ジューンは、バレエという夢を追うことをよく思っていない母親を持ち、バレエをやめろと言われているという葛藤があります。
そして、ベットはスターのバレリーナの姉を持ち、常に姉と比べられて生きてきた女の子。

どれもキャラクターのアイディアとしては良いのですが、他にも色々なことにフォーカスを当ててしまっているため、どのストーリーも中途半端な仕上がりになってしまっている印象を受けました。
(ただ、ベットのキャラクターはそれなりに最後の方に活かせていたのでそこはよかったと思います。)

また、このドラマは一応ジャンルとしてはミステリーもしくはサスペンスものだと思うのですが、その割には誰がキャシーを突き落とした犯人なんだろう、という緊張感がいまいち無くて、そこもまた中途半端な感じがします。

バレエの名門校に通うエリート達の葛藤やドラマという側面と、誰がキャシーを突き落としたのかというミステリーの側面が上手く合わさってなかったのが、どれも中途半端に感じてしまった一番の原因なのかもしれません。

それでも、そこまで退屈することなく見切ることが出来たので、レビューサイトが酷評してるほどひどい訳ではないと思います。
全10話の中で、1・2話と9・10話は普通に楽しめたので中盤の展開をきちんと描いてればもう少しよかったのにな、と思うとそこは少し残念ではあります。

良くなかった点

突っ込みどころの多いシーン
全体的に突っ込みどころが色々ありすぎてイマイチ物語に入り込めなかったです。
7話で車事故にあった後ベットはあんなに血まみれになってたのに、次の日には顔に傷の一つもついてないのは違和感しかないし、4話か3話でシェーンが服をいきなり脱ぎ捨てて屋上から放り投げた後にパンツ一丁で踊り始めたシーンは、シリアスなシーンなはずなのに急に「絶対に笑ってはいけない24時」でも始まったのかと思ってしまいました。

あと、キャシーはずっと何ヶ月も昏睡状態だったのに、最終話で歩けるようになってたのはいくらなんでも回復が早すぎて、最後まで突っ込みどころが色々ありました。

無駄にセックスシーンが多い
このドラマ、とにかく無駄にセックスシーン・ヌードシーンが多い!
それが話に関わってくるなら別に構わないんですよ。
たとえば、シェーンは「まともなデートをした事がなくていつも体の関係に持っていこうとしてしまう」というキャラクターなので、そういうキャラクターであることを描くためにセックスシーンがあるのはちゃんとした意味があるからいいんです。
でもそれ以外の無駄なセックスシーンが本当に多く、1話に平均2回くらいはあるので何か謎のノルマでも課せられているのか?と思ってしまうほど。
原作本にそんなにセックスシーンがあるとは思えないので監督の意向なんでしょうけど、その意向は多分間違ってるんじゃないかなと思わずにはいられなかったです。

めちゃくちゃな人間関係
人間関係がどろどろなこと自体はそこまで気にならないんですけど、流石におそらく50代であろう学園長と未成年の生徒の関係はありえなさすぎました。

あと、主人公のネヴェーアとオーレンは7話までほとんど2人で喋ってるシーンすらなかったのに、8話ではいきなり付き合い始めていたのも流石に説得力がなさすぎました。
主人公なはずなのにラブストーリーがメインキャラクターの中で一番適当ってどうなんでしょうかね…。

ナビルもキャシーに振られるまではキャシー一筋って感じだったのに、振られた途端急にジューンのこと好きになって、え、早すぎ無い?と軽く混乱してしまいました。

それと振付師であるラモンはいくらなんでも色んな人と関係を持ちすぎだろ!と思わず突っ込んでしまいました。
デリア、キャシー、学園長までならまだ分かるんですがバレエ講師のブルックスやジューンの母親とまで過去に関係を持っていたのは流石にやりすぎ。しかも実はジューンの父親だったっていくらなんでも設定詰め込みすぎでしょ、って感じでした。

演技のぎこちなさも気になる
演技のぎこちなさと台詞の不自然さも結構気になりました。
台詞が不自然だから演技が下手に感じるのか、演技が下手だからより台詞が不自然に感じるのか、その両方なのか分かりませんが、どちらにしろそのせいで物語に入り込みづらかったです。
ただ、演技力に関して言うとメインのキャストさん達はどちらかというと役者というよりはダンサーとして活躍してる人の方が多いようなので、そこはある程度しょうがないところではあるんだと思います。

良かった点

圧巻のダンスシーン
逆に、ダンスシーンはさすがプロのダンサーさん達を集めてるだけあって、かなり見どころがありました。
そもそも私が子供の頃8年間ほどバレエをやっていたことがこの作品に興味を持ったきっかけだったので、ダンスシーンに関しては本当に文句なしでカッコ良かったです。
メインキャラクターの多様性
メインキャラクター7人のうち、白人のキャラクターは3人で、その3人のうち1人はゲイの男の子なので、現代のドラマの中でもかなり多様性のあるドラマだと思います。
また、女の子が自分の体型を気にして拒食症になってしまう話はよく描かれていますが、このドラマは珍しく男の子が自分の体型を気にして拒食症気味になってしまう描写があったので、それは新鮮で良かったです。
ケイレブとナビルの関係
基本的に人間関係はめちゃくちゃなこのドラマですが、最初はお互いのことが嫌いだったケイレブとナビルが、徐々にお互いのことを認め始めて友達になっていく様子は上手く描けていたと思います。
それこそ、この2人やシェーンとオーレンの関係の方が、ネヴェーアとオーレンの関係よりよっぽど上手に描けていたので、わざわざネヴェーアとオーレンを無理やりくっつけない方が話としては断然説得力があったのになあ、と思います。

シーズン2の配信はいつ?

シーズン2の製作はまだ正式には発表されていません。
シーズン1の終わり方からしても製作側はシーズン2を予定しているとは思うのですが、レビューの酷評っぷりを考えると、もしかしたらシーズン2に更新されることはないかもしれません。

どちらにしろ続報が入り次第、こちらのページでお伝えしたいと思います。