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「Summer of 85」あらすじ・ネタバレ感想・その他おすすめ作品など

『Summer of 85』あらすじ・原作・感想・視聴方法

summerof85

あらすじ

主人公であるアレックスの乗っていたヨットが転覆してしまったところをダヴィドに助けてもらい、2人は出逢う。だんだんと仲が深まっていくうちに友達以上の関係になる2人だが、幸せな時間は長くは続かなかった。
ダヴィドはどうして死んでしまったのか、アレックスの視点から彼等の一夏の恋が語られる…。

原作


おれの墓で踊れ (徳間文庫)

原作は、イギリスの作家エイダン・チェンバーズの「おれの墓で踊れ」。
映画では85年のフランスが舞台ですが、原作本の舞台はイギリスで、主人公の2人の名前もハルとバリーという名前で映画とは異なります。
この原作本のタイトル「おれの墓で踊れ」というのがこの物語のカギを握っているので、どういう意味を持っているのか気になる方は、ぜひ映画または原作本をチェックしてみてください。

ネタバレ感想

(以下、ネタバレありの感想なのでまだ観ていない方は注意して下さい。)

初恋のときめきと喜び、そして痛みと哀しみを繊細に表現している素敵な作品でした。
まず特筆したいのはその映像美。
舞台である80年代のフランスの雰囲気がとても綺麗で素敵で、どこか「君の名前で僕を呼んで」を彷彿とさせます。(監督が「君の名前で僕を呼んで」にインスパイアされたとインタビューで述べていたのでやっぱり意識して撮ったんだろうな、と観ていて感じました。)
メインであるアレックスとダヴィドを演じる役者さんの演技が良く、2人の相性も良かったので、そのおかげで物語の説得力が更に増していたように思います。

映画の前半では、2人が出会ってどんどん仲良くなっていく様子が描かれています。2人の幸せな様子が良く描かれていて、だからこそ映画の後半の展開がよりドラマティックに感じられました。
この物語のターニングポイントは、やはりケイトのことで争う2人の喧嘩のシーンですね。このシーンから、初恋の幸せに浸っていたアレックスの世界ががらっと変わりどん底に落ちてしまいます。
最初観終わった後は、ダヴィドは2人の関係をただの楽しいお遊びだと思っていて、それをナイーブなアレックスが本当の恋だと勘違いしちゃったんだろうな、ダヴィドも酷い男だな、と完全にアレックスの視点からの感想が浮かんできたんです。ただ、観終わった後に少し考えてみたら違う解釈が生まれて来たんですよね。
ここからはあくまで私の考察になるんですが、ダヴィドが色んな人と寝て遊ぶのは、本当に人を愛するのが怖いからなんじゃないかなと思うんですよね。(父を失った事で大事な人が出来るのを恐れているのかも。母の話だとちゃんとした友達もいないようだったし)
でもアレックスのことを本当に好きになっていく自分に気づいてわざと突き放したのかなとか。だって本当にアレックスのことが大事じゃなかったら、ダヴィドの性格からしてわざわざ喧嘩した後追いかけないと思うんですよね。それにアレックスが去った後のダヴィドは、まるで自分が別れを告げられたかのようにただ呆然とその場から動けずにいるんです。
そういう姿を見ると、やっぱりアレックスのことを大切に思っていたんじゃないかな、という気がするし、だとするとアレックスのことをちゃんと想っていたからこそ、彼を追いかけて事故に遭って亡くなってしまったんだなと、更に彼の死が悲しく切ないものに感じられます。

物語自体はとても悲しいものなのですが、最後にはアレックスが2人の思い出を文にすることで、一歩前に進むことが出来て終わるので、不思議と後味はそこまで悪くなかったです。
ただ、ダヴィドがもし死んでなかったらあの後2人はどうなっていたのかな、仲直りしたのかなとかやっぱり考えてしまいますけどね。

『Summer of 85』はどこで観れる?

『Summer of 85』は、8月20日から全国の映画館で上映中です。
上映されている映画館の情報は、『Summer of 85』の公式サイトをチェックしてください。

『Summer of 85』に似たおすすめの作品

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感想でも書いた様に、映像美と一夏の恋、というテーマがとても似ているので『Summer of 85』が好きな方には間違いなく刺さる作品だと思います。アカデミー賞にノミネートもされた有名な作品です。

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BOYS/ボーイズ [DVD]

思春期の男の子達の恋を描いたピュアで繊細な作品。映画の雰囲気が『Summer of 85』に似てるのでこちらもおすすめ。

彼の見つめる先に

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盲目の男の子とそのクラスメイトの恋を描いた作品。こちらもピュアで繊細な作品で、『Summer of 85』好きの方に刺さること間違いなしです。