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あの『ベスト・キッド』の続編『コブラ会』が面白い!あらすじと感想、シーズン3の配信日はいつ?

あの『ベスト・キッド』の続編『コブラ会』が面白い!

コブラ会

コブラ会』とは?

コブラ会』は、あの80年代の名作シリーズ『ベスト・キッド』の約30年後の世界を舞台にしたドラマです。2020年10月現在、Netflixでシーズン2まで視聴することができます。

前作の『ベスト・キッド』では、いじめられっ子・ダニエルと彼の空手の師匠・ミヤギとの師弟関係を主に描いていましたが、今作『コブラ会』では、なんといじめっ子のリーダー格であったジョニーが主役となり、また新たな視点で物語が語られています。

もちろん、主役のジョニーだけでなく、ダニエル(というかダニエルも主役の一人)やダニエルの母、ジョニーのかつての師匠・クリーズなどなど懐かしい面々も度々登場するので、『ベスト・キッド』ファンは正に必見のドラマといえます。

あらすじ

34年前の少年空手選手権でダニエルに敗れたジョニーは、低賃金の仕事さえクビになってしまうほどの崖っぷちの生活を送っていた。
そんな中、隣に引っ越してきた少年・ミゲルをいじめっ子から助け、空手を教えて欲しいと頼まれた事をきっかけに、ジョニーは再びかつて自分が所属していた道場「コブラ会」を開く事を決意する。

コブラ会』のここが良い!

コブラ会』のいいところはいっぱいありますが、やはり前作同様の王道ストーリーに現代風のタッチが付け加えられてるところがこの作品の最大の魅力なんじゃないかな、と思います。

前作は、ダニエルとミヤギ先生のヒーロー側とジョニー達いじめっ子とその師匠・クリーズの悪役側と、善悪がすごいはっきりしていて、いわば水戸黄門のような勧善懲悪のスカッとするストーリー展開が見どころでした。

けれど、今作ではかつていじめっ子(いわゆる悪役)であったジョニーを主役にし、ジョニーの物語とダニエルの物語をどちらも丁寧に描くことで、どちらが善でどちらが悪かという白黒をはっきりとさせずに、二人の対立を人間らしくとても上手に描いています。

ジョニーとダニエル、どちらも良いところ悪いところがそれぞれにあるんですけど、物語が進むにつれて段々とどちらの事も応援したくなっちゃうんですよね。
王道のストーリーでありながらも、善悪白黒はっきりしている訳ではない、という人間らしさを切り取っているところが、現代のドラマだなと感じさせられます。

ジョニーとダニエルの因縁の関係だけでなく、二人の弟子達の間の関係や、クリーズとジョニーの関係、ダニエルとミヤギ先生の絆なども描かれていて、空手がテーマのドラマではありますが、そのフォーカスはやっぱりキャラクター同士の人間関係にあるんじゃないかな、と思います。

シーズンごとの感想

(以下、ネタバレしまくりなので両シーズン視聴後に読む事を強くオススメします)

シーズン1

シーズン1は、低賃金の職さえ失い崖っぷちに立たされたジョニーがコブラ会を再結成して段々と仲間を集めていくという王道の胸熱展開が見どころの一つなんじゃないかなーと思います。
RPGゲームのようなゼロから始めて段々と仲間を獲得していく展開は王道だけど大好きです。

一方で、ずっとジョニーと疎遠だった息子・ロビーは、なんとダニエルに弟子入りして、思わずそうきたかっ!って言ってしまいました。
ロビーがダニエルに弟子入りしたことで更に深まるジョニーとダニエルの因縁もまた、見どころの一つですよね。
最初は悪ガキだったロビーが、父親への当て付けのために近づいたダニエルにどんどん懐いていってるのもなんか可愛かったです。

でもなんといってもシーズン1で最も印象深かったのは、ラストの少年空手選手権決勝で見せたジョニーの成長かな、と思います。
34年前、自分とダニエルが戦った時には、クリーズに言われた通りダニエルの負傷している膝を狙うという姑息な方法で勝とうとしました。
けれど、今回弟子であるミゲルがロビーの負傷している肩を狙って勝とうとした時、ジョニーはそれを止めようとしました。
この時、ジョニーはクリーズの教えが間違っていた事を改めて感じたのと共に、自分の一番弟子であるミゲルに自分と同じ過ちを犯して欲しくない、という思いもあったんじゃないかなと思います。

そして、優勝はしたものの複雑な思いを抱えるジョニーの前に現れるクリーズ…!
続きが気になる終わり方が海外ドラマらしくて良かったです。

シーズン2

シーズン2はやっぱりなんといっても最終話がすごかった…!
むしろ1話から9話まではただの序章にすぎないというか、最終話のための布石なんじゃないかとすら思えます。
最終話を見て色々と違った感想が出てきたので、1話から9話までと最終話の感想を分けて書いていきたいと思います。

1話から9話までの感想
今回は、ダニエル率いるミヤギ道が門下生を増やそうと奮闘している一方で、優勝したコブラ会の生徒は調子に乗り始めてしまう、という対比がよく描かれているなと思いました。

また、コブラ会とミヤギ道それぞれに違った空手のアプローチをしているのも見ていて面白いです。
あくまで空手は守るためのものである、というミヤギ先生の教えを引き継ぐミヤギ道と、情け無用の教訓をかかげる攻撃的なコブラ会。
どちらが良い悪い、という訳ではなく生徒たちが自分に合う道場を選べばいいんだと思います。(例えば、ディミトリみたいな人には守るための空手の方が明らかに合ってると思うし)

ディミトリと言えば、彼が自分の友達が所属するコブラ会ではなくミヤギ道に入るという展開はそうきたかっ!て感じで良かったんですけど、それによってホークとディミトリの仲がどんどん悪くなっていったのは少し悲しくもありますね…。ミゲルが転校してくる前はディミトリがホーク(イーライ)の唯一の友達っぽかったし…まあでも、ホークがどんどん暴走して攻撃的になっていった時点で多分ディミトリとはお互いにもう合わなくなっちゃったんだろうなとは思うんですけどね。

それにしてもサムはカイラー、ミゲル、ロビー、そんでもってミゲルとキスするって、この子ちょっと移り気すぎません!?お酒飲みすぎて酔っ払って周りに迷惑かけたり、ミゲルとキスして浮気したり(もちろんこれはミゲルも悪い)、悪い子ではないし無意識なんだろうけど、中々のトラブルメーカーやな、この子と思ってしまいました。

最終話の感想
最終話の生徒たちの大乱闘は凄かったですね…!あの乱闘に、そこに至るまでの事柄全てが詰まっていた気がします。

ジョニーとダニエルの因縁から始まったことが、コブラ会VSミヤギ道に発展し、そこにクリーズやミゲル・サム・ロビー・トリーの四角関係などが加わったことで最後に悲劇を生んでしまう、というストーリーの盛り上がり方がすごかった。

色々言いたいことがあるのでここからは箇条書きで感想を書いていきたいと思います。

・ロビーが最終的にミゲルに大怪我を負わせたので(ミゲルが喧嘩を止めようとしていた時に)彼が悪いのはもちろんなんですが、実はサムとトリーの喧嘩を止めようとしていたロビーに最初に喧嘩を吹っかけたのはミゲルの方なんですよね。
こういうところを見るとやっぱり善悪白黒はっきりさせないというこのドラマのコンセプトを感じます。

・ロビーはもちろんのこと、ダニエルでさえミヤギ先生の"空手は守るためにあるもの"という教えを守れてないなというのは最終話を見て感じました。
(ロビーは最後、必要がなかったのにミゲルに攻撃して大怪我を負わせてしまったし、ダニエルもジョニーの家の扉を壊して喧嘩を吹っかけています)

・ジョニーがコブラ会を正しい道に導こうとしてミゲルに与えた助言が、結果的にミゲルが大怪我を負うきっかけとなってしまったのがやるせないし切ないですね…。
更に、自分の息子が自分の一番弟子に大怪我を負わせてしまい、その元の原因を辿れば自分とダニエルの因縁が事の始まりということを考えるとかなり辛いだろうなあ、と思います。

・先ほどコブラ会とミヤギ道、どちらが良い悪いという話ではないとは言いましたが、情け無用という教訓を作り上げたクリーズこそが、前作の『ベスト・キッド』から一貫した真の悪役だなと思います。
他のキャラクター達は基本的に一部を除けば、根っこの部分は良い人なんだろうけど度々過ちをを犯してしまうというキャラクターばかりなんですよね。
だけど、クリーズだけは明らかにミヤギ道との"戦争"を望んでいて、自分の弟子達をそのための"兵士"として育て上げてるところがあります。
彼がいなければコブラ会VSミヤギ道という対立がここまで悪化することもなかったし、ホークを含む一部コブラ会の生徒もあそこまで暴走することはなかったんじゃないかな、と思います。
だから最終的にジョニーとダニエルとその弟子達がタッグを組んでクリーズ率いるコブラ会に戦いを挑むという展開になったらすごい面白いな、なんて思います。

シーズン3の配信はいつ?

シーズン3
シーズン3の配信は2021年1月8日と公式に発表されました。(2020年12月27日追記:本来1月8日に配信予定だったのですが、後から1月1日に配信を早めることが発表されました。)
まだ予告編だけではどんな内容になるのかは分かりませんが、噂によるとダニエルはミヤギ先生の故郷である沖縄を訪れるとのこと…。

今から配信が待ち遠しいですね。
更にシーズン3の予告編によるとシーズン4の製作も既に決定しているそうです。